⼈材ビジネス事業者をマッチング
自動車業界は、競争力強化ということを言われており、海外現地調達が進んできています。国内で仕事を確保するには、原価低減・品質向上をしていかなければなりません。それをやっていく生産管理・品質管理が弱い。不良が発生しても、昔から、「鋳物は生き物、同じものは二つとしてない。」と言われ、難しい、しょうがないというような風潮があります。そこで、改善意欲のある集団とすべく、人材育成が必要と考えました。
社内教育の実現のために、教育項目の洗い出し、教育目的、教育内容について上位と何度も打合せを行い作成しました。また教材の内容は、長年TPSを取り入れた改善を色々な職種で行ってきた経験を活かし、社内の実情に合わせて、事例をアレンジして、受け入れやすいように工夫しました。苦労した点は、今まで社内教育の経験がない環境でしたので、教育のために時間をつくるということに抵抗がありました。そこで、基本1時間単位の構成で何度も行うということにしました。
当初は、受講に対するやらされ感があったが、社内の実情に合わせた事例で受け入れやすくし、また、答えを教えるのではなく、課題解決を考えてもらう内容としたことで、社員の自ら考える力がつき改善意識が醸成されました。
物流会社で長年TPSを取り入れた改善を行ってきましたが、人事異動で現場のTPSから離れたのを機に、自分のスキルを活かしたいという気持ちが大きくなり、やりがいを求め転職を決めました。面接を通じ、お会いした専務とも長い時間話し合い、お互いの本気を感じ取れたのが大きな決め手となりました。
現場をとにかく観ることから始まり、経営会議にも参加し、財務状況、中長期計画など分析を行い、経営基盤の強化について企画提案させて頂きました。現在は、人材育成(職制教育、改善)、システム導入に向けた対応、財務状況分析と広い範囲に関わっています。
異業種で不安はありましたが、「まずやってみよう!」という経営トップの熱い激励があり、また実際に行動させて頂ける部分がやりがいを感じます。従業員の人も”自ら考える、企画提案する”というテーマを受け入れ始めています。この業界はますます厳しい状況になると想定されます。だからこそ今から準備を進められることが働きがいでもあります。
同業他社に勝つためには、コスト低減と品質向上をしっかりと取組み、競争力を強化しないといけません。しかし、そのための人材育成が非常に弱く、生産管理、全般的な管理面が出来ていません。部品メーカーはTPSを取り入れてやっていますが、単品もので、大小様々な大きさ、種類のものをやっている弊社ではなかなか難しいです。職人肌も強く、今までやってきたやり方を変えたくないという、新しいことをやろうとすると反発も大きいです。TPSの話だけの人ではうまくいきません。そこで、プロフエッショナル人材として、作業者と一緒になってやれる馬力のある人、一緒に汗かいてくれる事を期待して、この人ならと思い来ていただきました。まだスタートしたばかりですが、社内の雰囲気が変わってきました。社内でも何とかしようという若い人が出てきて、自分たちから動こうという考えの人が出てきています。
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