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現場の効率化と社内システム改革を、外部プロ人材の力で進めた製缶加工会社の取り組み

企業名:   株式会社ベルテック
本社所在地: 愛知県名古屋市
創業年:   昭和44年
事業内容:  各製缶物制作(各種コンベアー、クレーンホイスト、架台 他)、建築鉄骨制作、レーザー切断加工、ほか
従業員数:  31名

企業概要

当社は、製缶加工を中心に各種コンベアー・ホッパー・ダクト・架台などを製作しています。創業以来50年以上にわたり「高品質・短納期・低コスト」をモットーに、CADやレーザー加工技術を活用した精密な製品づくりを展開しています。産業機械やプラント設備、公共インフラまで幅広く対応し、地域産業を支えています。

01 抽出された経営課題

多品種・短納期に対応する生産計画と、カスタマイズ性の高い社内システムの構築

 

大きくわけて、2つの課題がありました。

1つ目の課題

当社が製造している製缶製品は、大型・小型・重量物や軽量物など、ほぼリピートのない一品一様の製品ばかりです。顧客からの依頼も、納期が数日のものもあれば、数カ月あるものもあります。
そのため、工場内の生産計画がほぼ立てられていない状態でした。その結果、人数や依頼が増えてきている現状にスムーズに対応できず、無駄な工程や時間を費やしていました。自分たちなりの生産計画を試みましたが、行き詰ってしまい、この先どのように対応していくのがいいのか悩んでいました。

2つ目の課題

社内で活用していた顧客管理システムや生産管理システムを改修しようとしていましたが、ベンダーとの交渉がうまくいかず前に進まないことで悩んでいました。そこで、2年ほど前から私自身がACCESSを勉強し、自前で生産管理システムと受注管理システムのプロトタイプを構築に取り組んでいました。自前でシステム開発を経験することで、システムでできることや自社にとって必要なシステムの要件が明確になったことから、改めて、当社の業務に合った、しっかりとしたシステムを構築するのが課題でした。

02 プロ人材の絞り込み

50名の副業人材との面談を通じた多様性の理解

人材会社からは、50人ほどの副業人材の候補者が上がってきました。人材会社からの勧めもあり、候補者全員と面談をしました。毎日面談をして数週間かかりました。面談は大変でしたが、これを通して、世の中には思っていた以上に様々なタイプの人材がいることがわかったことは収穫です。

03 プロ人材に与えられたミッション

生産計画の仕組み化と、独自の社内システム構築

1つ目の課題に対して

生産計画をきちんと立てることができれば、現場がもっとスムーズに進むことはわかっていましたが、どのように進めていけばいいのかわからず手探り状態でした。そこで、生産管理の経験があり、前向きに一緒に課題解決していただける方にサポートをお願いしました。現状の把握から問題点を見つけ、実際に活用できる生産計画の仕組み化をお願いしました。

2つ目の課題に対して

プロトタイプを元にして、納得のいく社内システムの作りこみを行うことに取り組んでもらいました。特に、後で変更をしたくなった場合に備え、カスタマイズ性を重視して構築をお願いしました。どのようなシステムが自分たちが使いやすいのか・自分たちが必要とするものなのか、それを実現するためにACCESSで何ができるのかをプロの立場からアドバイスいただき社内のシステムの構築をお願いしました。

03 プロ人材がもたらした効果

生産計画の仕組み化による現場効率化と、カスタマイズ性の高い社内システム構築

 

1つ目の課題について

最初は、当社に来ていただき実際の現場を見ながら当社の流れや現状の課題をご理解いただいた後、月に1 回~2 回のオンラインミーティングで情報共有を継続しました。生産計画の仕組化に取り組んだことで、現場の意識も変わり、必要な情報共有ができるようになりました。また以前から人材の教育も必要だと感じていたので、相談したところ一緒にカリキュラムを作成していただけるとのことで、そちらにも尽力していただいています。

2つ目の課題について

システム構築に関わってもらい、カスタマイズ性の高いシステムができ、実運用をしています。プロジェクトの完了後も、システムについての相談をできるITのパートナーとしてご活躍いただいています。日々、システムを活用していく中で効率化や使いやすさ、必要なデータの収集などよりよいものにしていくための更新をお願いしています。

外部人材活用による組織文化の変革

加えて、私たち自身の考え方も大きく変わりました。以前は様々な課題について「自分たちだけで頑張らなければ」と抱え込んでいましたが、外部人材を活用すればいいと考えるようになりました。今ではスキルのある人に出会うと「当社で副業しませんか?」と声をかけるようになりました。そうやって声をかけた複数の方に実際に副業として参画いただき、力を発揮してもらっています。

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