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副業・兼業プロ人材活用

株式会社くればぁ

https://www.aichi-projinzai.jp/archives/case/20230201

副業兼業プロ人材を活用し、商品開発や自社のブランディング強化に取り組む「株式会社くればぁ」。副業人材活用に至った経緯や、どのように活用されているか等のポイントを同社代表取締役社長 石橋衣理さんにお話しを伺いました。

 

■会社概要についてお聞かせください。

創業57年目で、繊維加工業から始まり布団カバーや婦人服などを経て、現在は工業用メッシュフィルター加工を中心に事業を展開してます。また、防水シートを使用した浸水対策用の製品加工や、高性能マスクも取り扱っており、自社のECショップを通じてB to Cにも力を入れています。

 

 

 

 

■今回副業兼業人材を活用しようと思い立ったきっかけを教えてください。

商品開発を進める上で、国内外で戦っていくためには、商品の強みの権利化が必要だと外部から指摘をいただきました。自社で知財の知識や経験がある方を見つけるのは難しいと感じていたのですが、愛知県プロフェッショナル人材戦略拠点さんから、副業人材の活用を提案していただいたのです。

 

■どういったテーマで副業人材を採用・活用されましたか?

人材紹介会社からは、大手企業に勤めつつ、商品開発の経験もあり、知財の知識もある方を紹介していただきました。

 

また、今後は自社ブランディングが必要になると考えて、プレスリリースを得意とする、副業人材も紹介していただいたのですが、毎月の面談の中で、社外向けよりも社内向けの広報に力を入れたほうがよいと気づいたんです。そこで、初めに採用した副業人材との契約が終わってから、社内向け広報の知識と経験のある方をご紹介いただき、今も継続してサポートを受けています。

 

■初めての副業人材活用で、人材紹介会社を使ってみていかがでしたか?

弊社の課題やニーズを事細かにヒアリングして、どんな人材を求めているかをくみ取ってくれました。予想以上にたくさん応募があったのですが、それぞれがどういう人材なのか、わかりやすく伝えてくださり助かりました。

 

■人材紹介会社を使って募集を開始された後、進め方についてはいかがでしたか?

気になる方を何人かピックアップして面談しました。その際も人材紹介会社の方が立ち会って、私が聞き忘れていることや、コスト面などの聞きにくいこともズバッと聞いてくださいました。面談後も相談にのっていただけたので、本当に納得がいくまで選考できたと思います。

 

副業人材の参画後も違和感があれば気軽に相談できました。他の副業人材の紹介やスムーズに契約を進めるためのサポートまでしていただけて、大変満足しています。

副業人材の活用には人材自身の都合と企業の都合があり、様々なパターンがありますが、その間に立ってうまくフォローしていただきました。

 

■副業人材とのコミュニケーションはいかがでしょうか。

月に1回、2回のオンラインミーティング以外で、どれだけ密にコミュニケーションを取れるのかが重要だと感じています。途中で「今、このような状況ですが、方向性に間違いはありませんか」と確認してくださると、効率的な打ち合わせができ、方向性もずれにくくなります。

 

しかし、密に連絡が取り合えないと、月に1回のミーティングなのに振り返りや方向性の確認から始まるので、濃い打ち合わせができなくなるんですね。せっかく顔を見てお話しできるタイミングですから、雑談ができるぐらいの余裕が必要だと思います。たとえ副業人材であっても、社員と同じような距離感でのコミュニケーションが重要ですし、お互いの尊重を忘れてはいけないと思います。

 

■副業人材を活用してどのような成果がありましたか。

知財の副業人材は関東にお住まいだったのですが、関東で開催される展示会を紹介してくださり、実際に行って成果をフィードバックしていただきました。こういったことができるのも副業人材ならではですね。アドバイザーとしてだけでなく、一緒に商品開発しているように感じました。ざっくばらんに相談したり、社内で試作してるもの送って、アイデアを出していただいたりと、良い関係が築けたと思っています。

 

広報の副業人材からは、社外向けの提案も含めた社内向けの広報について、有益な情報を様々なパターンでいただき、大変刺激になりました。

 

また、自分たちは当たり前だと思っていたことが、実は自慢できる部分だったと気づかされたことも副産物です。外にどのようにアピールし、社内にどう浸透させるかを常に考えるようになりました。

 

■今後副業人材活用を検討される企業様へ、メッセージをお願いいたします。

地方の中小企業の経営者の方々は、何らかの課題を持ち、もっと良くしたい、もっと伸ばしたいという想いがあります。そういったとき、副業人材であれば、手軽に始められるしコストもそれほどかかりません。コスト以上の成果が出せる取り組みだと思ってます。

 

私自身、課題が出てきたとき、「副業人材の活用」という選択肢が増えたことは大きな成果でした。知識や経験のある方の意見を気軽に聞けることは有意義ですし、いいことづくめです。ぜひトライしていただきたいですね。

 

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